「ミュンヘンの電車やバスの乗り方は?」
「電車やバスの料金やチケットの買い方は?」
「スマホアプリやクレジットカードで買える?」
ミュンヘンはドイツの南部に位置するバイエルン州の中心都市。オクターバーフェストやクリスマスマーケット等の大きなお祭りが開催されることで有名!!
ここでは、初めてドイツのミュンヘンを観光する方を対象に、電車やバス、トラムの乗車券(チケット)の買い方から乗り方までを紹介します!
- ミュンヘン市内の電車やバス、トラムは全て同じ乗車チケット!
- スマホアプリでも乗車券(チケット)が買える!
- ミュンヘンを観光するなら1日乗車券か観光スポットの割引が付いたミュンヘンカードがおすすめ!
ミュンヘン:公共交通機関を使う時のポイント
まず、ミュンヘンの公共交通機関を使う上で知っておきたいポイントを紹介します。
バスや電車、トラムは乗車券が共通!
観光で使う公共交通機関は主に次の3つ。
それぞれの乗車券は共通で、例えば、地下鉄の駅で購入したチケットはバスでも使えます。
電車(Sバーン、Uバーン)

ミュンヘンの電車は主に地上を走る近郊列車のSバーン(S-Bahn)と地下を走るUバーン(U-Bahn)に分けられます。大きな都市で電車網が張り巡らされており、観光にあたりSバーン、Uバーン共に使う機会は非常に多いです。
電車の車内に券売機は設置されていないため、駅の入り口やプラットホームで事前に乗車券を購入する必要があります。
バス

ミュンヘンのバスは電車に比べて路線が多く、市内のいたる場所に停留所があります。
バス停に券売機が置いてあるか心配される方がいらっしゃるかもしれません。
2023年3月時点で、ミュンヘン市内のバスは原則として全ての車内に券売機が設置されています。
乗車後に落ち着いて乗車券の購入ができるので非常に助かります。もちろん、クレジットカード決済やタッチ決済にも対応しています!
トラム

ミュンヘン市内を走る路面電車です。
観光していると見かける機会は非常に多いのですが、使う機会はほとんどありませんでした(笑)。
トラムも車内に乗車券の券売機が設置されています。
電車やバスの料金の調べ方

ミュンヘンの電車やバス、トラムの料金を調べる方法について紹介します。
ゾーンの移動に応じて料金が決定

ミュンヘン市内中心部から郊外に向かってゾーンMとゾーン1から6に分かれており、各ゾーンの移動に応じて乗車料金が決まります。
なお、ミュンヘン市内の観光スポットは、ほとんどがゾーンM。マリエン広場やレジデンツ、ニンフェンブルク城は全てゾーンMの乗車券(チケット)で回れます。
一方、ミュンヘン国際空港はゾーン5になるので要注意!空港から市内に電車で移動する場合はゾーンM1からゾーン5区間の乗車券が必要です。
- マリエン広場
- フラウエン教会(聖母教会)
- レジデンツ
- 聖ペーター教会
- ニンフェンブルク城
- アルテ・ピナコテーク
- ドイツ博物館
- BMW博物館
- オリンピアパーク・ミュンヘン
料金を調べるならスマホのMVVアプリ

ミュンヘンを観光するならスマホに入れておきたいのが「MVVアプリ」です。ミュンヘン交通協会 (Münchner Verkehrs- und Tarifverbund、MVV)の公式アプリとなります。
アプリを起動して行き先を入力するだけで、最短ルートと移動ゾーンが表示されます。
しかも行き先はバス停や駅名である必要はなく、Residenz(レジデンツ)と観光スポットの名称を入力するだけで大丈夫!
グーグルマップにゾーンと料金の案内が追加されたイメージです。このアプリで乗車券(チケット)も購入することができ、後ほど解説します。

乗車券(チケット)は有効化が必要

ドイツでは改札がありません。
代わりに乗車券(チケット)にタイムスタンプを押す必要があります。
有効な乗車券を持たずに乗車した場合は、30日以内に最低でも60ユーロの罰金が課せられるのでご注意ください。
バスやトラムは車内にタイムスタンプの機械が置かれていますが、電車は車内に設置されていません。電車に乗る時は、事前にタイムスタンプを押す必要があるので要注意です。
なお、チケットによっては既に有効化されていることがあります。例えば、次の方法で乗車券(チケット)を購入した場合です。
- スマホのMVVアプリで購入した場合
- バスやトラムの車内にある券売機で購入した場合
- ドイツ鉄道(DB)の券売機で即時有効化を選択して購入した場合
自分の持っている乗車券(チケット)が有効化済みか否かを確認するのは簡単です。有効化されていない乗車券(チケット)には赤枠の所に「Please validate your ticket」と記載があります。

ミュンヘンの電車やバス:乗車券の種類と購入場所
ここからは電車やバスの乗車券(チケット)の買い方について解説します。
乗車券(チケット)が買える場所
主に券売機で購入する方法とオンラインで購入する方法の2パターンがあります。
券売機で購入する

券売機は電車の駅入り口付近やプラットホームに置かれています。
バスやトラムは車内にも券売機が設置されていますが、電車の車内には券売機がありません。
電車に乗る際はお気をつけください。
スマホのMVVアプリで購入する

MVV(ミュンヘン交通教会)の公式アプリからも乗車券(チケット)が買えます。
ペーパーレスで、検察官から乗車券の提示を求められた時は、アプリの画面と写真付き身分証明書(パスポート)を提示するだけです。
しかも、アプリから他の人の分の乗車券(チケット)も購入可能!
行き先のゾーンを確認する上でも重宝しますので、アプリは絶対にインストールしておいた方が良いです。
乗車券(チケット)の種類
ミュンヘンの公共交通機関では、様々な種類の乗車券があります。
以下、代表的なものを紹介します。
各乗車券(チケット)の料金は下のページから確認できます。
リンク:ミュンヘン交通協会(MVV)公式サイト
- Single Ticket(片道券):目的地までの片道乗車券
- Stripe Ticket(回数券):10回分を目的地に応じて1枚か複数枚使う
- Single Day Ticket(1日券):翌日の午前6時まで乗り放題
- Group Day Ticket(グループ1日券):大人5名まで使える1日券
- Children’s Day Ticket(子ども1日券):1日券の子ども用
同じドイツでも都市によって1日券の有効期限は異なるのでご注意ください。
例えば、ベルリンでは24時間有効なのに対して、ミュンヘンでは翌日の午前6時までです。
観光目的なら1日券がおすすめ!

ゾーンMにおけるSingle Ticket(片道券)とDay Ticket(1日券)の料金は次の通りです(2023年3月時点)。
1日で3回以上バスや電車に乗るなら、Single Day Ticket(1日券)の方が割安です。
ゾーンによっては、2回以上の乗車で割安になることも。
- Single Ticket(片道券):€3.7
- Single Day Ticket(1日券):€8.8
家族やカップル、友達との旅行ならグループ1日券がおすすめ!

ゾーンMにおけるDay Ticket(1日券)とGroup Day Ticket(グループ1日券)の料金です(2023年3月時点)。
グループ1日券は大人2人から5人で旅行する時に使える1日券です。実は2人以上で旅行するなら、グループ1日券の方がお得です。
- Single Day Ticket(1日券):€8.8
- Group Day Ticket(グループ1日券):€17.0
6歳未満の子どもは無料!

ミュンヘンでは6歳未満の子どもは無料で電車やバスに乗れます。年齢が証明できるようにパスポートなどの身分証明書を忘れずに!
なお、6歳から14歳までの子どもは専用のSingle Ticket(片道券)やChildren Day Ticket(子ども用1日券)等が用意されています。
なお、Group Day Ticket(グループ1日券)を使う場合は、子どもは大人0.5人分としてカウントされる特別ールが適用されます。すなわち、大人2人と10歳と13歳の子ども2人が電車に乗る場合は、大人3人として計算されます。
この点からも家族旅行はGroup Day Ticket(グループ1日券)がお得です。
参考:ミュンヘンMVV公式サイト
※IsarCard(イザールカード)とは1週間や1ヶ月の長期滞在用のチケットのことです。ミュンヘンに1週間滞在することは稀なのでここでは説明を割愛します。
たくさん観光するならシティーツアーカードやミュンヘンカードも選択肢

観光客向けのシティーツアーカードやミュンヘンカードも用意されています。
ミュンヘンの乗車券と、多くの観光スポットやアトラクション、ツアー、ショッピング等の割引券が一体化したものです。
割引が受けられる分、乗車券としての料金は1日券よりも高くなるため、各自の観光予定を踏まえつつ検討してみてください。
なお、ミュンヘンカードはモバイルアプリからも購入できます!
リンク:ミュンヘンMVV:シティツアーカード
リンク:ミュンヘンMVV:ミュンヘンカード
ミュンヘンの電車やバス:乗車券(チケット)の買い方
実際に券売機とスマホアプリでチケットを買う方法を紹介します。
券売機で買う方法
まずは券売機を探してください。
電車なら駅の入口やプラットホーム、バスやトラムなら乗車後の車内に券売機が設置されています。

地上を走るSバーンに乗車する場合は、ドイツ鉄道(DB)の券売機が設置されている場合もあります。この赤色の券売機はドイツ全土の鉄道をカバーしている最強の券売機と言われています。

MVV券売機:乗車券の買い方
まずは最も使用頻度の高いMVVの券売機でのチケットの購入方法です。
こちらの券売機ですが、なんと画面の赤枠から日本語へ切り替えられます!
海外で日本語対応の乗車券券売機に出会ったのはこれが初めてかもしれません。
まずは、画面の赤枠から言語を日本語に切り替えましょう。
そして、次に購入したいチケットの種類を選択します。
画面では、1日乗車券を選択しています。

1日乗車券を選択すると、シングルチケットやグループチケット、子どもチケットを選択する画面が表示されます。
今回はグループ1日乗車券を買うのが目的ですので「2〜5人」を選択します。

赤枠をタッチして、ゾーンを選択します。
例えばゾーン2内を移動するなら、赤枠から「2」を選択してOKボタンを押します。
ゾーンMからゾーン2まで移動するなら、赤枠から「M」と「2」をタッチします。

最後に購入金額と支払い方法を選択する画面が表示されます。
2023年3月に私が訪れた時は、バスやトラムも含めて、見かけた券売機は全て現金払いとクレジットカード払いの両方に対応していました。
支持に従ってお金を支払うと紙の乗車券(チケット)が出てきます。

対応しているクレジットカードは次の通りです。
もちろん、タッチ決済にも対応しています。
- Apple Pay(アップルペイ)
- Google Pay(グーグルペイ)
- アメリカン・エキスプレス(アメックス)
- VISA(ビザカード)
- MASTER(マスターカード)
※日本のJCBは対応していません。
ドイツ鉄道(DB)券売機:乗車券の買い方
次にドイツ鉄道(DB)の券売機を使った買い方です。
こちらの券売機は英語表示はできるものの、残念ながら日本語は非対応です。
まずは言語を英語へと切り替えて、赤枠のMVVボタンを押します。なお、青枠に駅名を直接入力して購入することもできます。

チケットの選択画面が表示されますので、1日券の「All-Day Tickets」を選択します。
後の操作はMVVのチケットと同じです。

なお、ドイツ鉄道(DB)の券売機は有効化済みチケットと有効化未済チケットを選択できます。有効化未済(「Issue without validation」)を選択した場合は、後ほど有効化が必要となるのでご注意ください。

分かりやすいショート動画がYoutubeにあったので紹介します。
MVVアプリ:乗車券の買い方

次にMVVアプリから乗車券を買う方法です。
最初に会員登録が必要ですが、支払はアップルペイやグーグルペイでも行えますので、クレジットカード番号をMVVに登録する必要はありません。しかも1つのアプリで他人の分のチケットも購入可能です。
操作は簡単で、画面下のメニューから「TikcketShop」を選択して、購入したいチケットと移動ゾーンを選択します。

他の人の分を購入したい場合は、Ticket Userで「Me」となっているところをクリックして、対象者の氏名と誕生日を入力します。
最後にクレジットカードやアップルペイ、グーグルペイで支払うだけです。
支払いを行うとアプリにチケットが表示されますので、検札官から求められた紙の乗車券の代わりにスマホ画面を提示します。

ミュンヘンでの電車やバスの乗り方
最後に電車やバスの乗り方を簡単に解説します。
電車の乗り方
日本の電車と乗り方は同じです。
ただし、改札がないため、駅の入口にあるタイムスタンプの機械を使って事前に乗車券(チケット)を有効化する必要があります。

駅のプラットホームも日本と同じです。
ちなみに日本と異なりホームドアは付いていませんので、お気をつけください。

電車はどの車両からも乗ることができます。
ただし、ドアはボタンを押さないと開かないことがあるのでご注意ください。
しかも手動ドアの列車もあります(笑)。

バスの乗り方
次にバスの乗り方です。
ミュンヘンのバスは「前方乗車、後方降車」みたいなルールはありません。
どのドアからでも乗ることができ、運転手にチケットを見せる必要もありません。

ドアの近くにタイムスタンプの機械があるので、チケットを有効化していない人は、この機械でタイムスタンプを押します。
なお、運転手の近くに乗車券(チケット)の券売機が設置されています。
チケットを買っていない人は前方に移動して購入します。

最寄りの駅についたら、手すりについている「STOP」ボタンを押して降車です。
降車時もどのドアから降りても大丈夫です。

コメント