日本では公共交通機関のストライキなんて想像できません。しかし、ロンドンではストライキが日常茶飯事です。
2022年6月には過去30年間で最大規模の鉄道ストライキが起きました。ストライキが起きると、空港から市内に向かう電車が1本もなくなることがあります!
そこで、ここでは、ロンドンの地下鉄やバス、ナショナルレールのストライキが予定されている日程を調べる方法を紹介します。
(直近では2023年5月2日に内容を更新しました)

2022年以降、イギリスの地下鉄やバスでストライキが多発
イギリスでは2022年以降、インフレ率が2桁近い状況が続いており、労働者による賃上げや労働環境の改善を求めたストライキが多発しています。
2022年以前は、ストライキがアナウンスされても、労働組合と会社側の協議により取りやめられることが多かったです。しかし、2022年に入り、ストライキ決行に至る事例が散見され、多くのロンドン市民へ影響が出ています。
ストライキ中は道路の渋滞が避けられない!
例えば、ロンドン地下鉄のストライキが起きた時、バスは通常運行もしくは本数を減らして動かしてくれることが多いです。反対にバスがストライキを起こした時は、地下鉄が通常運行することが多いです。
しかし、最近では地下鉄とバスの両方が同時にストライキに入る事例も散見されます。
こんな時の道路は大混雑!!!タクシーなんて絶対に捕まりません!結果、本来なら30分で行ける距離が2時間以上かかってしまうこともあります(泣)。
ストライキ中のヒースロー空港とロンドン市内の移動に要注意!
鉄道のストライキが起きて一番困るのは、空港とロンドン市内の移動です。
多くの観光者が使うヒースロー空港は、通常電車を使った場合の市内への移動時間は40分程度です。しかし、電車がストライキで停止すると1時間以上は確実で、そもそも電車が使えない事態も起きます。
そのため、現地の人はストライキが分かると、タクシーやハイヤーを利用します。しかし、ヒースロー空港の旅客数は世界で第2位の規模!タクシーが捕まらないこともよくあります。
ご参考までに、我が家では2022年6月の過去30年間で最大規模の鉄道ストライキが起きた時にヒースロー空港を使いました。事前にストライキが分かっていたのでハイヤーを頼みましたが、普段の2倍の料金を提示された上、道路の渋滞で1時間も遅刻してきました(泣)。

イギリスの地下鉄やバスのストライキの日程や影響を調べる方法
イギリスに旅行で来られる方は何ヶ月も前から準備をされると思いますので、交通機関のストライキを避けて旅行の計画を立てることは不可能です。
何しろ、イギリスの地下鉄やバスのストライキは数日前から2週間前に突然決行が発表されるから回避不可能です(泣)
旅行中にストライキに遭遇するか否かは運です。ストライキに遭遇してしまったら運が悪かったと思うしかありません。


ロンドン交通局の公式サイト
ストライキの日程を確認する方法の1つは、ロンドン交通局の公式サイトを見ることです。決行が決まる度にページが更新されています。
ロンドン交通局は地下鉄に限らず、市内バスやオーバーグラウンド、ナショナルレールもカバーしてます。旅行の数日前には一度サイトを確認してみることを強くおすすめします。
なお、下のURLをクリックして特にアナウンスが出ていない場合は、路線図が表示されます。
バスのストライキの予定
ロンドンを走るバスのストライキ予定です。
ロンドン地下鉄のストライキの予定
ロンドン地下鉄のストライキ予定です。
ナショナルレールの公式サイト
ナショナルレールの全般的なストライキの情報は下のページから確認できます。ストライキが予定されている時は、トップページの上部に「Industrial Action」と表示されます。
ナショナルレールのストライキの予定
ナショナルレールのストライキ予定です。
スマホの地図アプリ
地図アプリはストライキの状況を踏まえた上でのルートを提案してくれます。
ロンドンの旅行中は地図アプリを片手に持っていれば、少なくともストライキの状況を踏まえた行動ができるはずです。
試しに8月19日(金)にストライキが予定されていたので、Google Map、Appleの純正マップ、Citymapperで検索してみましたが、いずれもストライキを避けるルートを提案してくれました。
ちなみに、下の画像は使用率が一番高いと思われるGoogle Mapで検索した結果です。この日は鉄道がストライキで運休となっているため、バスを使ったルートを提案してくれています。
鉄道を使ったルートは「運休」と赤字で表示されていました。
現地在住者に人気のアプリ「Citymapper」が分かりやすい
一番ストライキの情報が見やすかったのは「Citymapper」です。
Citymapperではルート検索の画面に目立つ形で地下鉄やバスがストライキを予定しているとのアナウンスが表示されていました。
アプリの他にもホームページもストライキの情報が掲載されています。
詳細を見ると、各日の時間帯毎にストライキの影響が顔文字で表現されています。他のアプリではこのような顔文字での表現はなく、ロンドンの交通機関のストライキ状況を把握する上で非常に分かりやすいと思いました。
citymapperアプリ
ロンドン在住者に人気のCitymapperです。
ルート検索時に電車の運賃も表示される点も旅行者にとってありがたい機能です。
(Google MapやAppleの純正マップでは運賃は表示されません)

コメント
詳しい情報ありがとうございます。
ワーナーブラザースタジオのハリポタスタジオ見に行く予定です。国鉄がストだと全部止まると思ったら少し動いているんですねー。時間かかるけど日帰り出来そうなんですねー。
良かったです
ハリポタスタジオ!羨ましいです!
イギリスのストライキは4月に入って、度々発生するものの、マシになってきたように思います。
ただ、ストライキの情報が分かりにくいのが困りものです(泣)。