「ヘルシンキの電車やトラムの乗り方は?」
「空港からヘルシンキ市内への移動手段は?」
「電車のチケットはどうやったら買えるの?」
この記事では、初めてフィンランドのヘルシンキを訪れる方に向けて、電車やトラムの乗り方、ヘルシンキ国際空港から市内への移動方法を解説します。
なお、2023年8月時点の情報で記載しています。
- ヘルシンキの電車、トラム、バスの乗車チケットは共通!
- 駅には改札がなく直接プラットホームに入れる!
- 乗車料金はA〜Dのゾーン区間の移動に応じて決定!

ヘルシンキの公共交通機関の特徴
まずは、フィンランドのヘルシンキにおける電車やトラム、バス等の公共交通機関の特徴を紹介します。
電車、トラム、バスの乗車券(チケット)は共通
ヘルシンキでは、電車、トラム(路面電車)、バスは全てヘルシンキ交通局(HSL)が一括して運営しています。日本のように運営会社が別れていないため、乗車チケットは共通です。
同じチケットで乗車できるので、旅行者にとっては大助かりです。
フィンランドの駅には改札がない!
旅行者が一番慌てるのが「駅に改札がない!」です。フィンランドでは、駅のプラットホームと外の道路が直接つながっています。
ただし「改札がない=無料で電車に乗れる」わけではありません。
電車に乗る場合は、切符の購入が必要です。
フィンランドでは、職員が電車に乗り込んで有効なチケットを持っているかの「検札」が定期的に行われています。有効なチケットを持っていない場合は罰金が課せられるので必ず乗車券を購入しましょう。

ヘルシンキ市内の駅のプラットホーム
ヘルシンキ市内は路面トラムの利用が便利!
フィンランドのヘルシンキを訪れると路面トラムの多さに驚きます。
市内は路面トラムの線路が張り巡らされており、路面電車で大抵の観光スポットに行くことができます。
なお、乗車前にチケットの購入が必要ですが、乗車時にチケットを見せる必要はありません。あくまで臨時の検札で求められたときにだけ見せれば大丈夫です。
また、全ての駅に停止するわけではないので、日本のバスと同様に目的の駅に近づいたら「ストップ(STOP)」ボタンを押しましょう。

ヘルシンキ市内を走るトラム(路面電車)
乗車料金はA〜Dのゾーン区間の移動に応じて決まる
ヘルシンキでは街全体をAからDのゾーンに分けていて、ゾーン区間の移動に応じて乗車料金が決まります。
具体的な料金体系は次のとおりです。
- ゾーンA、B間の移動:シングルチケット(説明後述)で3.1ユーロ
- ゾーンB、C間の移動:シングルチケットで3.1ユーロ
- ゾーンA、B、C間の移動:シングルチケットで4.1ユーロ
- ゾーンB、C、D間の移動:シングルチケットで4.1ユーロ
自分が目指す駅がどのゾーンに入るのかはヘルシンキ交通局(HSL)のサイトで調べられます。駅名で検索すると駅名の横に青色で「A」とか「B」といったゾーンが表示されます。
なお、ヘルシンキにある観光スポットの大部分はゾーンAです。
そのため、基本的には「ゾーンA、Bのチケット」で事足ります。
ただし、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港はゾーンCに属していますので、空港とヘルシンキ市内間の移動は「ゾーンA、B、Cのチケット」が必要です。
- ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 → ゾーンC
- ヘルシンキ中央駅 → ゾーンA
- 市内のフェリーターミナル → ゾーンA

ヘルシンキ近郊のゾーンマップ
「シングルチケット」と「デイチケット」の2種類
乗車チケットは次の2種類があります。
- Single tickets(シングルチケット)・・・80分〜110分だけ乗り放題
- Day tickets(デイチケット)・・・24時間乗り放題
2023年1月時点のゾーンA、B区間における両者の料金は以下の通りです。
- Single tickets(シングルチケット)・・・3.1ユーロ
- Day tickets(デイチケット、1日分)・・・9.0ユーロ
このチケットでバス、電車、トラム(路面電車)いずれも乗り放題です。
フィンランドのヘルシンキでは至る所でトラムが走っていて乗車機会も多いので、購入するならDay tickets(デイチケット)がおすすめです。
なお、Day tickets(デイチケット)は購入してから24時間有効なチケットです。従って、1泊2日の旅行であれば1日分のDay Ticketsで済む場合もありますので、お気をつけください。
17歳までの子どもは大人の半額で乗れる
日本では5歳までが子供料金になっている交通機関が多いかと思います。これに対して、ヘルシンキ交通局(HSL)では、17歳まで子ども料金で電車やバスに乗れます。
子どもは大人料金の半額です。家族連れで旅行される際はぜひ活用しましょう!
チケットを購入する際に大人用のチケットなのか、子ども用のチケットなのかを選択できます。
なお、7歳未満の子どもはチケットの購入不要で無料で乗ることができます。但し、検札の際に年齢確認をされることがあるため、パスポート等の年齢が確認できる書類を持参することをおすすめします。
電車やトラムを使ったルート検索はGoogle Mapで十分
フィンランドのヘルシンキ市内におけるルート検索はGoogle Mapで十分!
観光スポットの場所や最寄り駅の情報が正確に入手できます。これまで何度かフィンランドを訪れていますが、Google Mapが重宝します。
ヘルシンキにおける電車やトラムのチケットの買い方
乗車チケットの買い方は次の2パターンがあります。
- スマホアプリから購入
- 駅にある券売機で購入
HSLのアプリから購入する方法
おすすめはアプリからの購入です。
下のリンクよりアプリをダウンロードできます。
アプリから購入するとチケットの内容とQRコードが表示されます。
検札時には、QRコードの画面を見せれば大丈夫です。

HSLのアプリ画面
駅の券売機で購入する方法
次に、駅の券売機でチケットを購入する方法です。
ヘルシンキでは、電車の駅だけでなく、トラムの駅にも券売機が設置されています。なお、キャッシュレス決済にも対応しています。
また、英語への言語切替にも対応しています。
(日本語は対応してません・・・)

ヘルシンキ交通局(HSL)のチケットの券売機
ヴァンター国際空港からヘルシンキ市内への行き方
フィンランドのヘルシンキを旅行される方は、まず「ヘルシンキ・ヴァンター国際空港」に到着される方が大半だと思います。
空港からは市内への移動手段は電車が一番楽です。
ヘルシンキ・国際空港に着いたら「Train」の案内板に従って進みます。小さな空港ですので、あっという間に駅のプラットホームに出ます。もちろん、改札はありません。
なお、チケットは「ゾーンA,B,C」区間のものを購入してください。スマホアプリからも購入できますし、駅のプラットホームにも券売機が用意されています。
- Lentoasema(ヘルシンキ国際空港駅)・・・ゾーンC
- Helsingin päärautatieasema(ヘルシンキ中央駅)・・・ゾーンA


コメント
よく分かる説明文でこれを読めば初めてでもヘルシンキまで安心してたどり着けます。
ありがとうございます!!!
ブログのモチベーションが上がります!!!
ちょうどヘルシンキの旅の最中でとても役立ちました!ありがとうございます。