フリーメイソンとは?ロンドンの公式博物館で知った真の意味

フリーメイソン博物館を背景とした本記事のタイトル画像です。イギリスの観光記録

日本では謎の組織と言われているフリーメイソン。実はロンドンに公式のフリーメイソンミュージアムがあります。

秘密組織という印象が大きかったので、公式の博物館の存在を知った時は「え?秘密組織なのに?博物館があるの?」と驚きました(笑)

フリーメイソンほどに、有名である一方で、その実態が知られていない団体はありません。ロンドンに海外旅行にきた機会を利用して、フリーメイソンミュージアムに行ってきました!

「フリーメーソンとは何なのか?」の説明はもちろん、荘厳な儀式場を見ることができて大満足間違いなしのおすすめ観光スポットです!!!

  • フリーメイソンとは?
  • フリーメイソン博物館への行き方は?
  • 営業日、営業時間、入館料は?
  • オーディオガイドはある?
  • 見どころや観光スポットは?
本個人ブログの記事は2022年5月に往訪した時の記録です。定期的に内容の確認に努めていますが、営業日や入館料、展示内容が変更となっている可能性がある点、ご留意ください。

フリーメイソンとは?簡単に説明すると、ただの「友愛組織」

フリーメイソンとは何なのでしょうか?

「秘密組織」とか「世界の経済を裏で支配している団体」等とまことしやかに噂されてきました。

フリーメイソンを簡単に説明するなら、ただの「友愛組織」です。決して「秘密組織」でも「世界の経済を裏で支配している団体」でもありません。

フリーメイソンの成立時期は不明

今回フリーメイソン博物館を訪れて初めて知ったことが、フリーメイソン自身ですら、フリーメイソンがいつできたのか、誰が始めたのかが分かっていないということです。

一応、フリーメイソンの公式見解としては、「中世のイギリスにおける石工職人の団体(英語で石工職人は「mason」と言います)がフリーメイソンの起源と思われる」としています。

これほど曖昧な見解も珍しいですよね。

キリスト教やユダヤ教、イスラム教は誰が始めたのか、いつ始まったのかが明らかですし、それが自らのアイデンティティになっています。

これに対して、フリーメイソンはいつから活動が始まったのか、誰が始めたのか、フリーメイソン自身ですら分かっていないんです。

フリーメイソンに入会できるのは石工職人だけ

石工職人の団体がフリーメイソンの起源ということもあり、昔は、石工職人しかフリーメイソンに入会できなかったそうです。一種の職業組合としての性質が大きかったと思われます。

現在のフリーメイソンは、誰でも入会することができます。ただし、石工職人である必要はありませんが、他会員の推薦が必要です。

実はあの人が!?フリーメイソンの有名人や芸能人

アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントン、日本との関係が深い人物では、日本の占領期に活躍した連合国軍最高司令官であるダグラス・マッカーサーがフリーメイソンでした。

このように、政治や歴史の中心人物がフリーメイソンであることが多かったため、昔から様々な秘密の陰謀があると言われてきました。

しかし、この後のフリーメイソンの博物館を見ると分かるように、フリーメイソンはただの友愛組織です。

フリーメイソンの日本人では、高須クリニックの高須院長がフリーメイソンであることを公言されてます。

フリーメイソンのロゴがカッコ良い

コンパスと直角定規を用いたフリーメイソンのシンボルの画像

フリーメイソンといえば、このロゴです。格好良くないですか!?

このロゴの中で、上部は「コンパス」です。また、下部の直角に描かれているものは「直角定規」です。

そして、中央の「G」は、神「God」の「G」とも幾何学「Geometry」の「G」とも言われています

この「コンパス」と「直角定規」を組み合わせたフリーメイソンのロゴは、彼らが理系技術集団を主とする石工職人の団体を祖としていることを感じさせてくれます

理系の筆者としては、かなり好きなロゴです。

フリーメイソンの目は「全てを見渡す目」

もう1つ、フリーメイソンのロゴでよく扱われるのがフリーメイソンの「目」です。

この「フリーメイソンの目」は「プロビデンスの目」や「神の全能の目」、「神が全てを見渡す目」と言われています。

プロビデンスの目、神の全能の目、全てを見渡す目の画像

実はアメリカの1ドル札紙幣にもこのプロビデンスの目が描かれています。

アメリカの1ドル札紙幣に描かれているプロビデンスの目の画像

この1ドル札紙幣にプロビデンスの目が描かれていたため、「アメリカ経済を裏で操っているのはフリーメイソン!」なんて都市伝説が生まれました。

面白いですよね。

ただ、実際のところ、この「プロビデンスの目」はフリーメイソンに関係なく、昔からよく使われるシンボルです。具体的には紀元前数千年前の古代メソポタミア文明や古代エジプト文明に起源を持ちます。

また、アメリカの1ドル札のデザインが決まった公式記録を見渡してもフリーメイソンが明確に関与していると示す証拠もないとのことです。

余談ですが、先日、フィンランドにサウナ旅行で行きました。ヘルシンキ市内も観光したのですが、なんとヘルシンキ大聖堂にもプロビデンスの目が描かれていました。

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フリーメイソン博物館、ミュージアムの観光スポット・見どころ

さて、ここから本題、ロンドンにあるフリーメイソンミュージアムについてです。

このフリーメイソン博物館は一般公開されています。もちろん、フリーメイソンの会員である必要もなく、誰でも入ることができます

なお、入館料は「無料」です。ミュージアムエリアも無料で入ることができます。

フリーメイソンミュージアムの場所・住所

住所:60 Great Queen St, London WC2B 5AZ
(クリックするとGoogle Mapが開きます)

フリーメイソンミュージアムの外観

「WE’RE OPEN」の旗が良いですよね。「我々が隠すものなどない!」と主張しているようにも見えます。

フリーメイソン博物館の近くには、「サー・ジョン・ソーンズ美術館」や「大英博物館」があります。どちらも短時間で見ることができますので、一緒に訪れてみるのもお勧めです。

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営業日・営業時間

フリーメイソン博物館の営業日・営業時間は次のとおりです(2022年5月時点の情報です)

月曜〜土曜:10時〜17時

日曜は休館ですので、訪問される際はご注意ください。

フリーメイソン博物館(Museum Of Freemasonry)の展示、見どころ

撮った写真をブログに載せても良いか博物館のスタッフに相談した所、快く「撮影およびブログへの掲載OK!」をもらえました。

ただ、あまりに個別の展示品を掲載するのもどうかと思いますので、公式HPであったり公式Twitterに掲載されている写真と同様のアングル写真や遠目の写真だけ簡単に紹介します

この記事を読んで興味が湧いてきたら、ぜひ訪れてみてください。ロンドン中心部からそれ程遠くなく、他の観光ついでに訪れやすい場所にあります。

このフリーメイソンミュージアムは、あまりガイドブックに詳しく掲載されていません。しかし、フリーメイソンミュージアムは穴場の観光スポットとして強くオススメです。

見学の前に、まずは音声ガイドを借りよう

まず建物に入ると、他のミュージアムと同様に荷物チェックがあります。この荷物チェックはナイフとか武器を持ち込んでいないか調べるためのものです。

そして、1st floor(日本での2階)に「Nouth Gallery」があります。ミュージアムの見学は、ここからスタートするのが良いです。

なお、見学にあたり、音声ガイドを5ポンドで借りられます。英語もゆっくりですし、何よりもどこを見るべきか、館内の地図や必見の展示品についての説明が詳しく説明されています。

ぜひ借りましょう。

フリーメイソンミュージアムにおけるデジタルツアーの看板

まずはNorth Galleryから見学をスタート

ここでは、フリーメイソンに纏わる、昔の儀礼品などが展示されています。フリーメイソンとしてのルールや考え方などの解説も紹介されていてフリーメイソンに対する理解を深めることができます。

フリーメイソンミュージアムのNorth Gallery

例えば、

Freemasons are encouraged to follow their own religion.
フリーメイソンはメンバー各々の宗教に従うことが奨励されています。
Charity has always been an important of freemasonry. Lodges collected funds for members who had fallen on hard times or for their families.
慈善活動はフリーメイソンにとってとても重要でした。各ロッジは困難な事態に直面した家族のために資金を集めました。

これは当ギャラリーで解説されていた解説文章です(拙い英訳ですいません・・・)。

フリーメイソンはそれ自体が宗教というわけではなく、各々が信じる宗教に従うことが奨励されています。つまり、キリスト教徒でもユダヤ教徒でもイスラム教徒でもフリーメイソンに入会できるわけです。

実際にフリーメイソンのとあるロッジにて使われていたコーランも展示されており驚きました。

ここから、フリーメイソンがキリスト教やイスラム教などとは一線を画す存在であることが分かります。慈善活動の説明なども踏まえると、フリーメイソンは宗教というよりも、組合としての互助組織に近い存在に思われます。

フリーメイソンロゴ、シンボルについて

フリーメイソンといえば、様々なロゴやシンボルが使われていることで有名です。そして、そのシンボルの多さというか不気味さゆえに陰謀論などで扱われてきた存在でもあります。

このシンボルについて、North Galleryに解説がありました。

Many symbols used in freemasonry have been borrowed from elsewhere and so may have multiple meanings inside and outside freemasonry.
フリーメイソンでは多くのシンボルが使われていますが、それらは様々なところから拝借したものです。こうしたシンボルは様々な意味合いを持つことがあります。

見学はNorth Galleryだけで終わりではない

よくNorth Galleryだけ見て帰ってしまう人がいますが、見学場所はNorth Galleryだけではありません。

South GalleryやLibrary、Temple、Shrineも見ることができます。先ほどの音声ガイドを借りていると館内マップと一緒にそれぞれどのように訪れた方が良いか記載があります。

例えば、Libraryではこれまでの様々な研究書籍が並べられています。見るからにすごく古そうな書籍も並んでいます。下の写真はLibraryで撮影したものですが、このLibraryも周りに様々なシンボルが埋め込まれています。

フリーメイソンミュージアムのライブラリーにあった五芒星と六芒星のシンボル

Grand Templeは必見!絶対に見るべき!

ここはフリーメイソンミュージアムを訪れたら、絶対に訪れるべきスポットです。1番の見どころと言っても良いと思います。くれぐれも見ずに帰ることのないよう、お気をつけください!

あまりに写真を掲載しすぎると、訪れた際の非日常感が失われて、楽しめなくなりそうなので、外から撮影した小さめの写真だけ載せます。

フリーメイソンのGrand Templeのエントランスドア

これだけでも「荘厳さ」が感じられませんか!?何もイベントが行われていなければ、フリーメイソンが誇るこの儀式場の中に入ることができます。

私はその「荘厳さ」に圧倒させられてしまい一瞬言葉を失いました。見学に訪れた際は必ず中にも入ってみましょう。

フリーメイソンでは重要な意味を持つ「白黒のチェッカー柄」

フリーメイソンミュージアムでは、至る所で白黒のチェッカー柄の絨毯を見かけます。

白黒のチェッカー柄

フリーメイソンでよく見かける「白黒のチェッカー柄」は、「善」と「悪」、「良い時」と「悪い時」、「光」と「闇」を意味しているそうです。

「人生は良い時もあれば悪い時も等しくあるよね。」ってことだそうです。意味深です。

最後に:結局フリーメイソンとは何なのか?

で、結局、フリーメイソンとは何なんでしょうか。

A journey to be a better person.

音声ガイドの解説で最後まで頭に残ったのがこのフレーズ「A journey to be a better person.」。

私はフリーメイソンではありませんが、これまでの展示内容も踏まえ、フリーメイソンとは何なのか、私なりに下記のように解釈すると、その集団の実態がストンと腑に落ちました。

キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教、信じる宗教は何でも良い。神の存在さえ信じていれば。人生には悪い時もあれば良い時も等しくあるだろう。そのような世界において、我々は、ただひたむきに慈善・博愛を通じ、善き人間になるための旅路を歩んでいこう。

フリーメイソン日本の公式ツイッターでの紹介文が興味深い

こちらは、観光後に存在を知ったのですが、ツイッターにフリーメイソン日本のアカウントがあります。そこでのプロフィール欄に記載されているフリーメイソンの説明が非常に興味深かったのでご紹介します。フリーメイソンとは何なのか、イメージが掴みやすいかと思います。

フリーメイソン日本(Twitterアカウント)

私たちフリーメイソンは慈善博愛の真の教訓を助長し、振起し、実施し、以って弱きを助け、盲しいたるを導き、踏みにじられたるを助け、寡婦、孤児を護り、政府を支持し、宗教の本義、儀式を尊重し道徳を諭し、純潔を守り、学問を広めたることを基本理念として人類の幸福のため活動しています。

フリーメイソンについて学べる書籍

この電子書籍を読んでから博物館を訪れたら良かったと後悔したのですが、フリーメイソンミュージアムに訪れるなら事前に読んでおくのがオススメです。

フリーメイソンについて分かり易く解説してあります。
(ミュージアムで解説されている事柄も多く記載されているどころか、博物館の展示内容に準拠してます)

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