ルネサンスの絵画好きは必見!サンタマリアノヴェッラ教会

イタリア、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会イタリアの観光記録

イタリアのフィレンツェにある「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」について行き方やチケットの予約方法、必見の有名絵画などを紹介します。

  • 見所は豪華な祭壇と鮮やかなルネサンス時代のフレスコ画!
  • 教会の内部は思ったよりも広く、観光の所要時間は1時間30分程度
  • お隣の香水で有名な世界最古の薬局も忘れずに!

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の観光情報

まずは、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会を観光する上で知っておくべき基本情報です。

場所、行き方、アクセス

住所:P.za di Santa Maria Novella, 18, 50123 Firenze FI, Italy
(クリックするとGoogle Mapが開きます)

サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩で2分です。

駅から最も近い観光スポットと言っても過言ではないので、最初にサンタ・マリア・ノヴェッラ教会を見て、その後に他の観光スポットを見るのがおすすめの観光ルートです。

営業時間

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会は季節によって営業時間が異なります。

なお、「宗教上の祝日」は1月1日、1月6日、8月15日、11月1日、12月8日、12月25日、イースター。

4月〜6月

  • 月曜〜木曜:午前9時30分〜午後5時30分
  • 金曜:午前11時〜午後5時30分
  • 土曜及び宗教上の祝日の前日:午前9時30分〜午後5時30分
  • 日曜及び宗教上の祝日:午後1時〜午後5時30分

7月〜9月

  • 月曜〜木曜:午前9時30分〜午後5時30分
  • 金曜:午前11時〜午後5時30分
  • 土曜及び宗教上の祝日の前日:午前9時30分〜午後5時30分
  • 日曜及び宗教上の祝日:午前12時〜午後5時30分

10月〜3月

  • 月曜〜木曜:午前9時30分〜午後5時30分
  • 金曜:午前11時〜午後5時30分
  • 土曜及び宗教上の祝日の前日:午前9時〜午後5時30分
  • 日曜及び宗教上の祝日:午後1時〜午後5時30分

チケットの予約方法

チケットは当日購入の他にオンラインでも予約できます。
ただし、オンライン予約の場合は手数料として€1が必要となるのでご留意ください。

  • 大人1人あたり:€7.5
  • 11歳未満の子どもは入場無料
  • こちらの公式サイトからチケットの予約が可能

チケットはオンライン予約するべきか?

事前にチケットを予約しておくべきだと思います。

私はチケットを予約せずにサンタ・マリア・ノヴェッラ教会を訪れた所、かなりの大混雑で受付でチケットを買うまで45分待たされる結果となりました。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の見どころ、有名な絵画

個人的なピックアップとなりますが、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の見どころや有名な作品を紹介していきます。

マザッチョ「聖三位一体」

マザッチオ「聖三位一体」

  • 作者:マザッチョ
  • 製作年:1426年〜1428年

マザッチョはイタリアの初期ルネサンスを代表する画家で、ジョットと同じく「ルネサンスの始祖」と呼ばれることもあります。

このフレスコ画が有名な理由は最初期の遠近法が取り入れられた絵だからです。
平面の壁に描かれているはずなのに、まるで祭壇のように窪んでいるんじゃないかと錯覚します。

ちなみに聖三位一体とは「神」、「神の子であるイエス・キリスト」、「精霊」は本質的には同じものであるとするキリスト教の教義です。

イエスの上に描かれている人物が「神」、見えにくいですが、イエスの頭に精霊として「鳩」がいます。
神、鳩、イエスを描くことで、この3者は同じものであると表現しているわけです。

ここまで年老いた姿で描かれる聖母マリアも珍しいですね。
なお、聖母マリアの反対側にいる人物は洗礼者ヨハネです。

マザッチョ「聖三位一体」に描かれた聖母マリア

祭壇の外側で手を合わせてお祈りを捧げている二人の人物はこの絵の寄進者と言われています。

最下段に描かれた骸骨は何を意味しているのか?

絵の一番下に描かれている、この石棺と骸骨は何でしょう?

骸骨の上には「IO FUI GIA QUEL CHE VOI SIETE E QUEL CH’IO SONO VOI ANCO SARETE」という文章が刻まれており、意味は「過去の私は現在のあなた、現在の私は未来のあなた」です。

骸骨は、人類に「死」をもたらした「アダム」と解釈する説が一般的です。

本来、神によって作られた「アダム」と「イブ」は死のない存在でした。しかし、神の命令に背いて知恵の樹の実を食べたため、罪と死がこの世界に入ってきたわけです。

ゆえに、この骸骨は、死を避けられない現在の儚さや、信仰のみが死を乗り越えるための方法だと説いています

マザッチョ「聖三位一体」に描かれた骸骨

ジョット・ディ・ボンドーネ「キリストの極刑、十字架」

ジョット「キリストの磔刑」

  • 作者:ジョット・ディ・ボンドーネ
  • 製作年:1290年〜1295年頃

マザッチョと同じくルネサンスの始祖と呼ばれるジョットの作品。
ジョットといえば、ウフィツィ美術館にある「荘厳の聖母」が有名です。

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ジョルジョ・ヴァザーリ「キリストの復活」

ジョルジョ・ヴァザーリ「キリストの復活」

  • 作者:ジョルジョ・ヴァザーリ
  • 製作年:1568年

ヴェッキオ橋の上にある「ヴァザーリの回廊」で有名なジョルジョ・ヴァザーリの作品です。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会は1565年から1571年までジョルジョ・ヴァザーリの指揮下で改装工事が行われましたので、その際に制作されたものと思います。

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主礼拝堂「トルナブォーニ家の礼拝堂」

フィレンツェの裕福な商人「トルナブォーニ家」の依頼で作られた礼拝堂です。むちゃくちゃ豪華な祭壇ですよね。左右のフレスコ画も素敵で圧倒されました。

主礼拝堂「トルナブォーニ家の礼拝堂」

奥のステンドグラスも見事で、美しかったです。

トルナブォーニ家の礼拝堂のステンドグラス

見どころ:「聖母マリアの生涯」と「聖ヨハネの生涯」

この祭壇で一番の見所は「聖母マリアの生涯」と「聖ヨハネの生涯」の見事なフレスコ画です。どちらもルネサンス期の画家「ドメニコ・ギルランダイオ」が1485年から1490年に制作したものです。

壁一面にそれぞれ7つの場面が描かれています。
なお、注文主の意向でトルナブオーニ家やメディチ家の人々が描かれているのが特徴です。

聖母マリアの生涯

聖母マリアの生涯

聖ヨハネの生涯

洗礼者ヨハネの生涯

フィリッポ・ストロッツィの礼拝堂

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の祭壇に向かって右側には「フィリッポ・ストロッツィの礼拝堂」があります。この祭壇はフィリッポ・リッピが設計したものです。

フィリッポ・ストロッツィ礼拝堂

  • 作者:フィリッポ・リッピ
  • 製作年:1489年〜1502年

ルネサンス期の画家「フィリッポ・リッピ」はウフィツィ美術館に飾られている「聖母子と二人の天使」が一番の有名作品です。

フィリッポ・リッピ「聖母子と二人の天使」

ウフィツィ美術館でこの絵を見た時は、その人間味あふれた姿に度肝を抜かれました。ただ、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のフラスコ画はそこまでの感動は抱けず。。。

漫画「テルマエ・ロマエ」で有名なヤマザキマリはフィリッポ・リッピのことを「『自分の愛する人』しか綺麗に描けない」(ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論、集英社新書)と評していましたが、この祭壇を見て納得しました(笑)

フィリッポ・ブルネレスキ「キリストの磔刑」

主礼拝堂の左隣にある「ゴンディ礼拝堂」も必見です。

こちらの礼拝堂には、サンタマリア大聖堂の名高いクーポラを設計したことで有名な「フィリッポ・ブルネレスキ」による唯一現存する木製彫刻の作品「キリストの磔刑」が設置されています

ゴンディ家礼拝堂

祭壇の中央に掲げられているのがブルネレスキによる「キリストの磔刑像」です。

ブルネレスキ「キリスト磔刑像」

  • 作者:フィリッポ・ブルネレスキ
  • 製作年:1410年〜1415年頃

お隣の美術館の見どころ、有名作品

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のお隣には修道院があり、現在は美術館として教会と一緒に公開されています。聖堂だけ見て満足して帰ってしまう人がいますが、この美術館にも多くの素晴らしい作品が展示されています。

パオロ・ウッチェロ「大洪水と終息」

パオロ・ウッチェロ「大洪水と終息」

  • 作者:パオロ・ウッチェロ
  • 製作年:1430年代

旧約聖書の創世記で有名な「大洪水とノアの方舟」を描いた作品で後に傑作とも評されています。

左側と右側にノアの方舟が描かれており、パオロ・ウッチェロが固執していた「遠近法」がここぞとばかり使われています。

ウフィツィ美術館に飾られている「サン・ロマーノの戦い」を描いた画家です。

パオロ・ウッチェロ「サン・ロマーノの戦い」

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なお、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会では、他のウッチェロのフレスコ画も見ることができます。

下の写真はウッチェロが描いた「天地創造」(上半分)と「イブの創造と原罪」(下半分)です。

パオロ・ウッチェロ「天地創造と原罪」

  • 作者:パオロ・ウッチェロ
  • 製作年:1430年代

「天地創造」では、神が犬や牛といった動物を創造している様が描かれています。

そして、下半分の左側では神がイブを想像しており、右側では原罪の元となる知恵の樹の果実を食べようとする様が描かれています。

かなり巨大なフレスコ画ですので、ぜひ見てみてください。

スペイン人大礼拝堂

1566年にトスカーナ大公コジモ1世の奥さんであったエレオノーラの為に譲渡された礼拝堂です。

エレオノーラがスペイン人で、フィレンツェのスペイン人のコミュニティのために使われたことから「スペイン人大礼拝堂」と呼ばれています。

描かれているフレスコ画はルネサンスが開花する前の1365年〜1367年に描かれました。描かれている人物の多さに圧倒されること間違いありません。

フラ・ヤコポ・タレンティ「スペイン人大礼拝堂」

香水で有名な「サンタ・マリア・ノヴェッラ」の本店

日本でも有名なイタリアの香水ブランド「サンタ・マリア・ノヴェッラ(santa maria novella)」の本店が教会の反対側にあります。

実は、香水ブランド「サンタ・マリア・ノヴェッラ」は修道士が作った世界最古の薬局が元です。
その設立は1221年ですので、既に800年の歴史を誇っています。

香水「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」

香水「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」

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